
東大本郷キャンパスの食堂に飾られていた、画家の宇佐美圭司氏の壁画が処分されしまったことが報道されていました。改修工事に伴って処分されたということですが、SNS上で炎上、話題となっています。
宇佐美圭司氏はどのような方なのでしょうか、そして今回の処分について識者の方々を含めどのようなはんのうがあったのでしょうか。
「宇佐美圭司壁画処分問題」とは
Twitterでは#宇佐美圭司壁画処分問題などとハッシュタグが付けられ一時はトレンドキーワード上位に入るほどの沸騰ぶりでした。
そもそも何が問題だったのでしょうか。
東大本郷キャンパスの食堂には画家・宇佐美圭司氏の壁画が飾られていたのですがそれが処分されてしまった、ぶっちゃけて言うと、世界的名画が捨てられてしまったということです。
宇佐美圭司氏の壁画を処分してしまった理由
世界的名画を捨てちゃうなんて普通は考えられないですよね!いったいどうしてそんなことが起こったのでしょうか。東大本郷キャンパスの食堂の改修工事に伴って処分したというのが大学側の言い分。
東大本郷キャンパスの食堂とは安田講堂前の地下にある中央食堂のことで、問題となっている壁画は1977年以来飾られていました。食堂の改修工事そのものは2017年8月から行われており7か月後の2018年3月にリニューアルオープンしました。
事の発端は壁画の行方を気にしていた方が同大学生協に質問を投げかけたことから始まります、”あの壁画はどうなったんですか?”と。
それに対する大学生協側の答えは、
「新中央食堂へ飾ることができず(全体にわたって吸音の壁になることや、意匠の面から)、また別の施設に移設するということもできないことから、今回、処分させていただくことといたしました」(https://www.daily.co.jp/society/life/2018/04/27/0011203945.shtml?pg=2より引用)
というものでした。カンタンに言えば、
- 食堂の壁全部が吸音板になる
- 意匠(つまりデザイン)の問題
という二つの理由で世界的名画を捨てちゃったよ!ということですね。
1992年『宇佐美圭司回顧展』図録所載の「回想ノート」によれば、東大食堂の壁画は1977年、「東大記念事業の一環として高階秀爾氏より学生食堂の壁画依頼」を受け、「2メートル角の絵四枚組(4m×4m)の作品」として構想・制作された。建物に合わせ「円形のキャンバス」にするプランもあったとも。 pic.twitter.com/3NOe7FZvrk
— 扉野良人 (@tobiranorabbit) 2018年4月27日
40年以上前のデザインからリニューアルするとなればイメージもガラッと変わって当然、なおかつ壁がすべて吸音板になるとすれば確かに宇佐美圭司氏の壁画は4m×4mもの大きなものですから著しく吸音率を下げてしまうのは分かります。
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宇佐美圭司氏壁画処分に対する周囲の反応
今回の宇佐美圭司氏壁画処分問題に対して識者一般人問わず様々な意見が出されています。
脳科学者としておなじみの茂木健一郎氏のツイート。
東京大学中央食堂の、「宇佐美圭司壁画処分問題」、文化的遺産についての意識を大切にすべき大学で起こったこととして、一つの「スキャンダル」だと思います。
関係者の「意識の低さ」が本当に残念です。
大学という場は、歴史の記憶をもっと大切に育んでいかなくては。https://t.co/YDeoCchQB0— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2018年4月26日
現代美術家の会田誠氏のツイート。
日本では芸術の歩み・歴史が蓄積されない感じがあまりに強すぎますねえ。 すぐに廃れる流行語みたいな、時代時代の単発的なトピックスみたいな扱い。海外でも美術史興味ない人多いだろうけど、ここは彼らに注意喚起するべきアカデミーだもんなあ。https://t.co/hJhfOvNG0U
— 会田誠 (@makotoaida) 2018年4月26日
宇佐美圭司氏の娘さんも、処分されることについて事前に連絡が全くなかったことを嘆くコメントをされています。
さらにはこんなツイートも。
宇佐美圭司壁画処分問題。宇佐美圭司先生の作品ですらこんな扱い受けるんだから、私の絵なんて死んだ後はまとめて可燃ゴミか資源回収に出されるな。油絵じゃないから古紙回収に出せるねw 地球に優しい色鉛筆すげぇ。https://t.co/IAu18c7AeH @togetter_jpさんから
— 林 亮太@4/29ジュンク堂池袋店様トークイベント! (@ryota884) 2018年4月28日
.@maimaiganbou 前に回答していることと同じことですが、「大学の歴史に関わるレベル」のものを条件付けず残すべきとの主張がなされたから、建て替えなどすれば失われることなどは同じであると述.. https://t.co/pl60NbaRyE
「宇佐美圭司壁画処分問題」https://t.co/AS0nQxuQj8 にコメントしました。
— すんか (@sunka_) 2018年4月28日
コメで論争してるみたいだけど、美術わからん人間的に言わせてもらえば、東大って知のトップが集まるとこでも芸術って扱いは雑なんだなって事。東大だったらそういうの大切にすると思ってたんだけ.. https://t.co/Mvg4dLhCqA
「宇佐美圭司壁画処分問題」https://t.co/J0jvfujPPU にコメントしました。
— 殻付牡蠣 (@rareboiled) 2018年4月28日
.@maimaiganbou 建築物の建て替えは実際的に破棄でしょう。建物も文化財的なのに登録されれば建て替えはできなくなりますし、保持しなければならなくなるのは同様でしょう。 https://t.co/kamP83mWVq
「宇佐美圭司壁画処分問題」https://t.co/AS0nQxuQj8 にコメントしました。
— すんか (@sunka_) 2018年4月28日
宇佐美圭司壁画処分問題で「宇佐美圭司ほどの画家を知らないのか」「東大なんてこの程度」「文化の退廃」等、意見噴出してます
むしろ、壁画の維持管理の費用や現場の苦悩は置き去りで綺麗事を並べてドヤ顔、というのがいまの日本そのものではないかという#竹槍巫女のおえりゃあせんのう 通算1,826作 pic.twitter.com/h8ME4s21MP— 大沢愛 (@ai_oosawa) 2018年4月26日
まとめ
いろいろ見ていくと、様々な意見がありますね。「芸術的価値が分からない輩が勝手に処分したからけしからん!」というような意見が優勢のようですが、一方で、「絵そのものは食堂に40年以上飾られていたんだし、それを修復するとなればそれ相応のお金がかかる。それに絵が歴史的に価値があるとすれば建物だって同じ。絵が処分禁止というなら建物だって改修なんてできなくなりますけど?」という意見もあります。
それぞれごもっともだと思います。一筋縄ではいきませんね!



























