高速道路の逆走防止対策のCMを見て疑問に思ったので記事にしてみようと思います。
というもの、誰に向かってのメッセージなのか、イマイチよく分からなかったからです。
今日は正月休みで家でゴロゴロしながら書いています^^こんにちは!
お店などでサービスを受けてても「これってお客さまのためとか言ってるけど実際はかえって迷惑だよね」と感じた経験はありませんか?
ある旅館では、下駄箱にあるお客様の靴をそっと磨いておくそうです。そこまではいいと思うんです。でも、「お客様のために靴を磨かせていただきました」と言うメモを靴に入れておくとか。
その旅館では靴でだけではなく、他のサービスにもいちいち「メモ」を残しておくとテレビで報道されていました。
個人的には「それってかえってウザいでしょ!」と感じました。
黙ってやればいいじゃないですか?これ見よがしにメモを残す意味がどこにあるんでしょうか。
靴の磨き方にこだわりがあるお客様もいることを考えれば、いつもとは違う磨き方をされれば革も痛むのでかえって迷惑でしかありません。
ではさっそく「高速道路逆走防止対策」のCMを見ていきましょう。
「高速道路逆走防止対策」のCMは誰に向けたメッセージなのか
年末年始の休みでテレビを見ていたらNEXCO西日本のCMが流れていました。
まずは気になったこのCMから見ていきましょう。
「無くそう逆走」と言うキャッチコピーはお気づきの通り似ているサウンド同士の言葉で韻を踏んでいるので印象深いですね!
このCMは一体誰に向けて発せられたメッセージなのでしょうか?
「高速道路は一方通行」「SA,PAからの侵入は危険」と言うメッセージですから、これは”逆走する可能性のある方”に向けたCMであることは間違いありません。
高齢の方による逆走が増えていると報道されていますし、NEXCO西日本のサイトでもその増加傾向が詳しく解説されています。
じゃあ、高齢者の方が実際にこのCMを見て、「高速道路で逆走しないように気をつけなくっちゃ!」と思いますかね?
この動画を見て気を付けることができるくらいなら、そもそも高速を逆走なんてしないでしょ。
40代の私ですら「SA,PA」という単語を聞いて一瞬「???」となりましたよ。
SA,PAって急に言われても「それって何だっけ、PPAP?」とかなりませんか^^;
ご高齢ならなおさら。
「手段」と「目的」がズレてないか?
このCMは「手段」と「目的」がズレていると思います。
って、そう感じたのは私だけかなと思い、調べてみたら他にもいらっしゃいました!
この方です!
この方は2017年の8月にこの記事を書かれているのでずいぶん昔からこのCMって放送しているんですね。
この方は、
高速道路は一方通行ですって当たり前すぎるw
免許持ってなくても知ってるくらいですよ逆走が起こるいろんなパターンを紹介してます
でも逆走する人に言ってもたぶん効果はないでしょう
これでわかる人なら最初から逆走などしないと思います(http://www.karamawari.net/entry/2017/08/23/210000より引用)
とおっしゃっていますが同感です!(この人のネタをパクった訳ではないですよ、ちゃんと疑問に思ってから調べたら出てきたんですからね^^)
伝わらないメッセージをCMで流しても何の意味もありません。
学校の先生が朝のホームルームで、遅刻してまだ教室に到着していない生徒がいることに気づいて「お前らはどうしていつも時間を守れないんだ!」と叱るのに似てます。
叱るべきは遅刻した生徒なのに、先生は出席している生徒を叱っている訳ですから^^;
ちょっと考えれば子供でも分かりそうなことですが、それでも莫大な費用をかけてこのCMを作ったのはなぜでしょうか?
もしかして、そこには”大人の事情”があるのかなぁ~なんて勘ぐっちゃいますけど、分りません。
このCMからわかるのは、気を付けていないと いつの間にか「手段」と「目的」がズレることがあるなということ。
以前こんなことがありました。
何年か前に、両親と私の家族で伊豆の「伊○園」と言う旅館に泊まりました。一人1万円以下の安いプランで、夜はバイキング形式の食事です。
先に温泉に入り、夕食の時間になったのでバイキングの会場に行きました。総勢6人だったので、テーブルの上は料理を盛った皿が所狭しと置かれている状態。
他のお客さんもたくさんいて、とても賑わってました。
私は給仕の女性にビールを注文しました。お客さんがたくさんいて給仕の方々も忙しい様子。
私としては「宿代も安いし、ここでアルコールなど別に注文すればそれだけ旅館の収入にも貢献できるかな」と言う気持ちもあり注文したんです。
注文時の給仕の女性の雰囲気は”ったく面倒さいなぁ”という空気がにじみ出ていました。
忙しいし、申し訳ないなあと思いつつ待ちます。
ですが、なかなか持ってこないし皿の料理もなくなってきたので新しい料理を取りに行ってテーブルに戻ってきたところに例の給仕の女性がビールを持ってきました。
しかもですよ、「ビールです」と突き出すかのように私に渡そうとするんです。
私は両手に皿を持っているので受け取れないので「ちょっと待ってください」と声を掛けたんですが、”早くしろよ!”と言わんばかりにさらに私につき出してくるw(゚o゚)w オオー!
わかりますよ、とっても忙しいのは。
でもさ、何のために忙しくして働いているのかと言えば「泊まりに来るお客さんが快適に過ごせるようにするため」じゃないんですか?
それがですよ、忙しさのうっぷん晴らしかどうか知りませんが、そういう態度を取るってどうなんでしょう?
当然その旅館には二度と行きません。
そりゃそうでしょ、お金払ってどうして嫌な思いをしなきゃいけないんですか?しかも、「少しでも旅館が利益が出るように」と思っての行動なのに・・・
まとめ
NEXCO西日本の取り組みそのものは大事だと思うんですよ、でも、このCMその「手段」がちょっと違うんじゃないかな~と感じました。
私も「手段」に気を取られて「目的」を失わないよう気を付けたいと思います。
こんな動画を発見しました。
クルマ好きには有名な評論家の水野和敏さんの「ベストカー」と言うカー雑誌のクルマ評論動画です。
この中で「マツダ」のクルマは「いいクルマだ」けど「お客様不在」で「何のためにこの車を作っているのか?」ということを嘆いています。
これも「手段」と「目的」のズレではないかと感じました。
BMW、JEEP、そしてMAZDA。見た目は同じような「クルマ」ですが、作る側の考え方でこうも変わってしまう、乗り手であるお客さんを満足させるのか、それとも犠牲にしてしまうのか考えさせられる動画です。
3台の車を比較した動画なので3分ちょっとと長いんですが、全部見ると水野さんの言わんとすることが伝わると思うので、時間がある時にぜひ見てください!
この動画に限らず、水野和敏さんの評論を見ていると「いい仕事するって大事だな、自分もプロとして頑張ろう!」と励まされます^^
おすすめです!
※最後までご覧いただきありがとうございます!