アニメ「魔法少女サイト」いよいよ始まりました。某ランキングサイトでは今期のアニメのランキング外になっていますが、私としては大いに期待してるアニメです。
では、さっそくアニメ「魔法少女サイト」1話の感想に行きましょう。コミックでしか語られていないことなど、アニメとコミックを比較しながらみていきましょう。
「魔法少女サイト」コミックとアニメとの違い
アニメ「魔法少女サイト」1話は、コミック版「魔法少女サイト」の1巻、
- ENTER1:魔法少女サイト
- ENTER2:奴村露乃
までを扱っています。(コミックでは各話を”ENTER”と表記しています。)
全般的にほぼコミックと同じ内容で描かれていましたね。コミックの方が絵が雑ですが、登場人物の顔や各場面のカットなどはアニメはかなり忠実に再現されていたと思います。
では、アニメとコミックの違った場面について。
その1
主人公の朝霧彩がステッキを使ったために起きた出来事のためにショックを受け部屋に閉じこもってしまった時、兄の朝霧要がドア越しに彩に語り掛ける場面がありますよね。
アニメでは「母さんが心配しているぞ」と言っても何の反応もないので「覚えてろよ!」と小声で捨て台詞を吐きながら去っていきました。
ですがコミックでは「母さんが心配してるぞ」と言った後「お兄ちゃんも心配だ」となっています。
一見優しい兄が妹を気遣っているように見えますが、その手にはなんとロープがw(゚o゚)w
そのロープで日頃から彩に何をしているのか・・・わかりますよね。
その2
体育倉庫で朝霧彩がクラスメイトからいじめられている場面で、いじめグループの中心人物である雫芽さりなが「つまんねー、全然元気ねーじゃん、コイツ」と言う会話の流れで貝島えりかが荒井翔太パイセンを呼び出しますよね。
朝霧彩が元気がないのはかわいがっていた猫ちゃんがいなくなったからでありそれも貝島えりかの仕業。
アニメでは、朝霧彩が荒井翔太にやられそうになる直前に貝島えりかが猫ちゃんの首輪を投げつけて、暗に自分が猫ちゃんをやったことをほのめかします。
この場面、コミックでは体育館倉庫で踏みつけている時に貝島えりかが「もしかして飼い猫でもし んじゃったかなー?」「一瞬で肉塊になるんだもん」と犯行をほのめかします。
ちょっとした違いですが、朝霧彩が切羽詰まってステッキを取り出すまでの演出のために若干場面を入れ替えたのではと思います。
その3
帰宅後朝霧彩は兄の要からグーパンされる場面がありましたね。観ている方としては「ちょっとやめてよ!」と胸糞悪く叫びたくなる場面でしたが、それはともかく、その時彼女はパジャマ姿で後ろ手に縛られて一発で下呂ってました。
コミックでは上半身何も身に付けてません。14歳の女の子ですよ!深夜アニメとはいえ、さすがにテレビではマズいと思ったのか変更されていました。
その他細かいところではいくつかありましたが、私が見た限りで大きな違いはこの3点でした。
兄の要、ほんとに胸糞悪くて嫌な奴です。
「地獄少女」であれば、間違いなく地獄送り確定ですね。
アニメでは解りにくかった場面
次に、アニメではちょっと説明不足で分かりにくかった場面を見ていきましょう。
クラスメイトが電車事故で命を落とした後、朝霧彩は自分の部屋にこもっていましたね。翌朝彼女は朝食も摂らずに登校します。
家を出ようとする彩に母親は「体はもう大丈夫なの?」と声を掛けますが、父は「放っておきなさい」と言います。
この場面だけをみると、唐突に母親が彩の体調について言及しているので”おやっ?”と思いました。
その前に彩は母親に体調不良を訴えていましたっけ?
コミックを見ると、朝に母親が彩の体調について心配するセリフはないんです。その代わり「ちょっと、朝ご飯は?」となっています。
なぜ母親は彼女の体調について心配したのか。
アニメではカットされていましたが、コミックをみると初ステッキ使用後手首にはハート形の紋章が現れ、それと同時に頭痛に襲われ目からは血がしたたり落ち髪も赤く染まり伸びています。
それに加え、2人が電車事故で亡くなったのは自分のせいかと言う疑心暗鬼に襲われ、精神的ショックで帰宅後母親が声を掛けるも早々に自分の部屋にこもってしまいます。
そうしたことを受けて翌朝母親は、朝食も摂らずに登校しようとする彩に「体調はどうなの?」と声を掛けたものと思います。
「これってどうよ?」と思うところ
アニメが放送される前から「魔法少女サイト」について調べると、かわいい絵柄とは裏腹にけっこうグロい内容であることはいろんなサイトで言われていました。
朝霧彩の置かれた状況は、より一層かわいそ感演出するための過激なセッティングとなっているのですが、それにしても「これってどうよ?」と思わずツッコミを入れたくなるような部分ありませんでしたか?
こんなにも絶望の淵に立たされた少女はそうそういないでしょうね。彼女を取り巻く人間関係を振り返ってみましょう。
まずは父親。
彩は父親からは全く期待されていません。もはや空気のような存在。父にとっては要さえ優秀であればいいと思っているかのようです。
朝霧要は中身はヤンデレだが親の前ではできる男を演じています。彼に対する父親の反応は、昔の「男尊女卑」を思わせるような感覚ですね。
次に朝霧要について。
彼は心の中では父親をバカにしているが、見た目は親の期待に応える秀才君を演じています。
そのギャップからくるストレスを妹に日々ぶつけて発散しているのです。
サイテーですね^^:
そんなに嫌なら妹ではなく自分の親に直接反抗しろよ!と声を大にして言いたい。
かわいい妹をいじめるなんて許さん!でもそれだとこの物語が続かないんでしょうね。
さらに母親について。
お母さん、見た目とってもかわいいですね!だがしかし、彩に対する父親の無関心には無反応。っていうか、気付いていない模様。
兄の要が彩に対してしてきたことに気づかないなんてどんだけ鈍いんだよとツッコミを入れたくなります。
- 女の子の日が来なくなる
- 後ろ手に縛られてグーパン
- 布団にゲロ
洗濯するのは母親でしょうから布団にゲロはいくらなんでも気付くだろ!と思うんですがね^^;
クラスの担任について。
担任は彩へのいじめに全く気付いていません。クラスメイトが電車事故で亡くなった時、クラス全員で黙祷を捧げるよう求めている事からすれば気遣いのできない先生ではないような気もしますが。
彩の机をみるとたくさんのいたずら書きがあり、ボンドなども巻き散らかされていましたね。それにトイレで便器に沈められたりしていれば、次の授業では水も滴るいい女ですよ!
いい加減気づいてくださいよ、センセ!ハッキリ言って先生失格ですな。
いじめグループの同級生について。
やり方が一昔前の不良グループみたいだなと思いました。”昭和かよ!”と思わずタカ&トシのようにツッコミを入れたくなる感じ。
荒井翔太パイセン、彼は本当に中学生ですか?おっさんですね。しかもそれ、犯罪ですよ!
雫芽さりなのカッターナイフをお口にあ~んなんて、西尾維新先生の「化物語」の戦場ヶ原ひたぎさんかと思いましたよ。
「一生消えない傷が云々」とか言ってましたが、ひたぎさんは傷が見えないようにするために口の中だったんですよね。雫芽さりなさん、それなら”中”ではなく”外”でしょ。
そもそも雫芽さりなの思考回路がよく分かりませんね。朝霧彩をさんざんいじめて来た自身の行為は棚に上げて、何の根拠もなく彩を責める。
親友(彩のいじめ仲間)の事故は悲しむという人間的な感情はあるのに、彩への同情と言う感情は欠落している。
父、母、兄、担任、同級生。
以上、朝霧彩を取り巻く人間たちでした。「これってどうよ?」と突っ込みたくなるほど彩はひどい人たちに囲まれてますね。
アニメ「魔法少女サイト」1話の感想
雫芽さりながカッターを持ち出したとき、その場にいたいじめっ子仲間の川野 愛が「さすがにそれはヤバいよ!」と雫芽さりなを止めようとしていましたね。
「やばいよ」と言っても、出川哲郎のような”ヤバいよ、ヤバいよ~”的なノリではなく、ガチで言っている場面ですよ。
これにより、その場面の緊迫感が増強され朝霧彩はマジでヤバい状況に置かれていると演出されたのでは感じました。
もうだめかと思った時に時は静止し、クラスメイトの一人、奴村露乃(やつむらつゆの)に助けられます。
ここで彼女も魔法少女の一人であることが明らかに!
「はい、不慮の事故完成~」以降のやり取りはコミック、アニメともに同じですが、この場面はコミックの方がなんだかしっくりきました。っていうかアニメはここをサラッと通過してしまい、私としては物足りない。
「はい、不慮の事故完成~」の場面は、アニメでは正面からのカットが使えないのかもしれないが、コミックでは思いっきり正面から描かれているので一層迫力があります。
深夜アニメとはいえグロな映像を入れられないのであれば、せめてもう少しコマ数を増やすなりして「こんなゴミクズども」を奴村露乃が手荒く扱う場面を重く描いた方が良かったのではないかと思います。
これまでリーダー格の雫芽さりなが朝霧彩にしてきたことを考えれば、ここで制裁を受けることは視聴者にとっても桃太郎侍が敵を成敗するがごとくスッキリすると思うのですが。
そういう清涼感はコミックの方に軍配が上がると思います。
まとめ
私としては「テンペスト」あたりまで網羅するかと思っていたのですが、その手前で1話が終わりました。
グーパンすると本当に女の子の日って来なくなるんですかね?ちょっと気になりました。
それにしても荒井翔太にやられなくてホッとしました。
次回「テンペスト」も楽しみですね^^ところで「テンペスト」とは何でしょうか?
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