3/22にセウォル号の引き揚げテストが行われました。
事故から3年が経ちますが、船が引き揚げられることによって、事故の真相がさらに明らかになるでしょう。
この事故でどれくらいの方が犠牲になり、また現在も行方不明なのでしょうか。
無責任な船長のトンデモ発言とは違い、責任感の厚い先生の遺書が見つかっています。
セウォル号事故の概要と犠牲者の人数
改めてセウォル号の事故の概要を見てみましょう。
事故が起きたのが、2014年4月16日。
4月で3年が経つんですね。
韓国の大型船セウォル号が全羅南道珍島郡の観梅島(クヮンメド)沖海上で転覆・沈没します。
搭乗者は、乗員乗客合わせて476人。
そのうち生存者は172人、犠牲者は295人、行方不明者は9人となっています。
後の裁判では、乗組員合計15人に判決が出され、船長には懲役36年が言い渡されました。
なぜこれほどまでに被害が拡大したのか
なぜこれほどまでに被害が拡大したのでしょうか。
船長をはじめ、乗組員たちが適切な行動を取らなかったことが原因です。
事故が起きた時船長はすぐに避難するのではなくその場で待機するよう呼びかけます。
指示に従っているうちに船体が傾き、気付いたころには逃げ場がないと言う状況になっていました。
しかも、その間、船長や他の乗組員たちは避難しやすい通路で待機しており、救命ボートが到着するや、一目散に乗り込んだというから呆れてしまいます。
さらに、救命ボートが到着した際、船長がいた場所の隣には 高校生たちが待機していた客室があったにもかかわらず、声を掛けずに自分たちだけで避難、おまけに倒れていた調理師の乗組員も見捨てています。
この人には赤い血が流れているんですかね?
まだありますよ。
救助される際に身分を「一般人」とウソをつき、それがバレナイためと思いますが、ズボンを脱ぎ捨てているんですよ。
収容された病院では、海水で濡れてしまった紙幣を床暖房の「オンドル」で乾かす姿も見られているそうです。
残された乗客よりも、濡れた紙幣ですか?
命ってそんなに安いんですかね。
船長裁判では驚きの発言も飛び出します。
「頭のいい人間は生き残った」とトンデモ発言をします。
傍聴席にいた遺族からは「うちの子がバカだから死んだというのか!」と非難の声が上がるのも当然です。
さらに、「自分は避難の指示は出した、実際に救助するのは海洋警察の仕事、指示に従って避難しただけ、よって我々に過失以上の責任を問うのは不当」と主張します。
多くのお客さんの命を預かっているので、安全に航海しようという気持ちが、みじんもうかがえませんよね。
船長並びに一部の認識のない乗組員の不適切な行動によって、被害は拡大しました。
もっと早く避難の指示を出していれば、あるいは当たり前のことですが、乗客を優先して避難、安全な場所に誘導し(自分たちが船の構造に一番詳しい訳だし、現に一番避難しやすい通路で待機していた)救命ボートに載せていたらこれほどまでの犠牲者を出さなかったかもしれません。
少なくとも、人間として普通の感情があれば、裁判で「頭のいい人が生き残った」とかいう発言をして、遺族の心の傷に塩を塗り込むようなことはしないでしょう。
もはや、事故というより事件ですね。
先生の残された遺書
事故から2日後の2014年4月18日、生徒を引率していた先生が、自ら地上の歩みを終えるというショッキングなことが起きてしまいました。
遺書には、
「200人以上が行方不明の中、生き続ける自信がなくなった」
「あの世でも、見つかっていない子供たちの先生になりたい」
(http://www.recordchina.co.jp/b86815-s0-c10.htmlより引用)
とあったそうです。
こんなにいい先生がどうして・・・と悔やまずにはいられません。
取り残された人のことを顧みず、自分は救助された施設で 悠々と紙幣を乾かしている人とは大違いです。
まとめ
- セウォル号の犠牲者は295人、行方不明者は9人
- 船長、船員の意識の低さが事故被害を拡大させた
- 責任感ある先生の遺書が発見された
先生にはもっと生きていて、人間としての楽しみや喜び、他の人への思いやりなどを教え続けてほしかったです。
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